高島市ダイオキシン問題 滋賀県、環境センターに立入検査

 高島市が基準値を超えるダイオキシン類を含んだ煤塵(ばいじん)を神戸市沖の処分場に搬入した問題で、県は23日、高島市環境センターに対する立入検査を始めた。24日まで検査を行い、ダイオキシン類の濃度が超過した技術的な原因や、データの改竄(かいざん)・隠蔽(いんぺい)が起こった組織的な要因などを調べる。福井正明市長は、県の担当者らに「信頼を裏切り申し訳ない」と陳謝した。

 県琵琶湖環境部の担当者らがこの日午前10時ごろ、市環境センターを訪れて立入検査を開始。福井市長ら市幹部に対し「施設の維持管理状況などを踏まえ、なぜ基準超過が起こり、継続されたかを調べたい」と検査内容を説明した。

 そのあと、焼却炉の管理体制や定期点検の状況、測定したデータの管理や公開の仕方などについて、保管されていた関係書類を基に分析を進めていった。検査結果は、同市に伝えるとともに公表する予定。

 福井市長は、担当者らに対し、「厳しく検査してもらい、指導をお願いしたい」と話した。また、問題の原因などについて「課題を先送りし、法令遵守精神や危機意識が欠如していたためだと考えている。早期に信頼を回復できるよう努めたい」と話した。

 また、市環境センターに残る煤塵など約100トンの処理をめぐり、三重県伊賀市が市内の民間施設への搬入協議を打ち切ったことについて、福井市長は「私たちの対応に誠意がなかった。現時点で搬出先の見通しは立っていない」と述べた。

 高島市から大阪湾広域臨海環境整備センターへの搬入ができなくなって以降、残された煤塵などの処理について伊賀市に対し、ダイオキシン類の基準値超過の問題を隠して事前協議を進めていたことが判明したため、伊賀市側が協議を打ち切っていた。

 県は同センターのほか、県内8カ所の一般廃棄物焼却施設でも、7月末までに立入検査を実施する。

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