柏から全国へ 障害の垣根越えた運動教室をNPOが開催 千葉

 柏市豊上町に本部を置くNPO法人スマイルクラブが開催する「発達障害児も大歓迎」というスポーツ教室が注目されている。孤立しやすく、運動不足になりがちな子供たちにスポーツの場を提供して、強い心と体を取り戻してもらおうという狙いだ。障害の有無にかかわらず、誰でも参加できるようにとの思いから「運動の苦手な子の教室」と名付けられた教室は、柏市内から全国24会場にまで広がり、200人を超す子供がボールゲームや体操に汗を流している。

 生徒には自閉症などの発達障害やダウン症の小学生から20代が多く交じる。「こうした子供たちは健康不安や肥満などの問題があると思われがちですが、対人関係が苦手でスポーツの輪に入れず、運動不足になっているのも要因の一つ。だから学校の体育授業についていける運動能力と社会性をここで身につけてもらいたい」。スマイルクラブ理事長の大浜あつ子さん(58)は、クラブ設立の目的を話す。

 大浜さんと発達障害児を持つ母親の出会いがきっかけ。17年ほど前、保護者の立場から高校運営を手伝っていた大浜さんは、ある生徒の母親から自閉症の弟の教育について相談を受けた。

 元教員で特別支援学校勤務の経験があり、大学時代はバレーボールに打ち込んだという大浜さん。話を聞くうちに「自分の経験を役立てよう」と、スポーツを通じた発達障害児の社会参加支援に取り組むことにした。「民間スポーツクラブではなかなか受け入れてもらえない。それならば…」と決意し、同じく教員経験のある中心メンバーの臺(だい)朝子さん(57)らとともに教室を立ち上げた。

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