関西の議論

ストーカー的なファン、キャバ嬢まがいのアイドル…「過熱アイドル市場」で起きていること

 AKB48のメンバーが握手会で襲われ負傷した事件はファンや関係者に衝撃を与えたが、こうした会いに行ける身近な女性アイドルたちとファンとの交流では、事件を機に警備面以外でもさまざまな問題点が浮かび上がっている。ファンがアイドルと接触する機会を狙ってセクハラやストーカーまがいの行為に走ったり、逆にアイドルが自分を売り込むためファンの男性の身体を触るなど色仕掛けに出たり…。イベントやグループによってはそんな問題行動も目立つといい、主催者や運営側はトラブルが起きないよう神経をとがらせている。

ファンが増えれば“招かれざる客”も

 AKBグループが牽引(けんいん)する形で、今やアイドル市場はバブルのごとく過熱・沸騰気味だ。全国各地の「ご当地アイドル」など、AKBのフォロワーも次々現れ、メジャー系からインディーズ系まで100組以上のグループが乱立、ファンの裾野も広がっている。

 グループの大半はAKBをビジネスモデルとし、ファン獲得の柱として握手会などの交流イベントを開いている。だが、アイドルとじかに接する機会は招かれざる客も呼び込み、それがグループや事務所にとって悩みの種ともなっている。関西のアイドルグループを運営するプロダクション関係者は「ファンが増えるのはありがたいが、その一方で厄介な問題を抱えてしまう」と複雑な表情を浮かべる。

認知厨、接触厨、つながり厨

 今、事務所やファンたちの間で問題視されているのは、「認知厨(ちゅう)」「接触厨」「つながり厨」というファンの存在だ。「厨」とは「中坊(中学生)」の変換ミス(厨房(ちゅうぼう))から派生したネットスラング。「子供っぽい」との意味で、幼稚な行動を揶揄(やゆ)する言葉として用いられている。