河口湖から文化発信20年 ステラシアターで 記念コンサート続々 山梨

 ギリシャの歴史建造物「ヘロデ・アティコス」(野外音楽堂)をモデルに造られ、平成7年5月にオープンした野外音楽堂「河口湖ステラシアター」(富士河口湖町)。真夏の第九コンサートや野外オペラ公演開催など数々の話題と感動を提供してきたステラが今年オープン20年目を迎え、アニバーサリーコンサートが準備されている。

 ステラ完成は旧河口湖町時代。町が観光施策に「五感文化構想」を掲げ、「見る」「聞く」「触れる」「味わう」「香りを楽しむ」をテーマに、文化と観光の融合事業を展開する中で、聞くをテーマにステラが建設された。ステラの野沢藤司マネジャーは建設中のエピソードとして、「歌手の玉置浩二さん、森山良子さん、作家の倉本聰さんらが現場を訪れた。早々にオープン後の公演構想を描いていたようだ」と話した。このとき玉置さんが作業スタッフを前にギターを持ち、一曲披露したとも話す。ステラで最初に歌った歴史的歌手は玉置さんのようだ。

 完成したステラは上空から見ると半円形。客席は30度の傾斜角ですり鉢型。最大3千人を収容する。ステージ背後の壁を開放すると客席から富士山が見え、風や木々の音、鳥の鳴き声が客席に響き、野音にもかかわらず室内ホールのような音響空間となっている。「ステラ」は英語の星が多いや星降るの意味で、ステラのセールスポイントだが、屋根がないのが泣きどころでもあった。スケジュール通りに進行させるため19年6月に可動式屋根を完成させた。この年の8月に「富士山の麓で第九演奏会」が開かれ、20年9月には国内初の本格野外オペラ公演。オープン年には倉本さんの創作劇「ニングル」の上演もあった。

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