25年度、体罰調査 108校公表、悪質30は内容も

 都教育委員会が22日に発表した平成25年度の体罰調査では、体罰に及んだ教職員らの全体数は前年度を大きく下回ったものの、小学校では増加傾向にあることが判明。都教委は「全体的に減っても決して楽観はできない。危険な芽は摘んでいかなければならない」と根強く残る学校現場での体罰根絶に向け、さらなる引き締めを図る。

 今回の調査では、体罰が報告された111校のうち、卒業生らが関与したものを除く108校の校名が公表され、うち悪質な30校は内容も明らかになった。体罰を行った教職員は中学、高校で前年度よりも減少傾向にある一方、小学校では前年度を11人上回る42人と増加。都教委は前年度の調査で「先生にやめてほしいことはあるか」などと遠回しな表現で質問したが、今回は「先生にたたかれたことはあるか」などと具体的な質問に変えたことも小学校での体罰の掘り起こしにつながったとみる。

 悪質な30校のうち10校が小学校。江戸川区立一之江第二小学校では、遅刻などをした児童3人に、髪の毛をつかんでいすから立たせるなどしたほか、「外に投げてあげる」などと児童を抱きかかえて窓際まで運ぶ不適切な指導も判明した。

 また、世田谷区立尾山台小では、児童の授業中の言動を注意した際、体を押し倒して馬乗りになり、ほおをたたくなどした。

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