【年金】受給遅らせ額増やす「繰り下げ」 「75歳支給開始?」と混乱も 上手く使えばお得な仕組み (1/4ページ) - 産経ニュース

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受給遅らせ額増やす「繰り下げ」 「75歳支給開始?」と混乱も 上手く使えばお得な仕組み 

 年金の受給開始を遅らせて、年金額を増やす「繰り下げ」を75歳まで延長する案が波紋を呼んでいる。65歳支給開始を一律に引き上げる「支給開始年齢の引き上げ」との混乱もあるようだ。だが、繰り下げはうまく使えば、個々の人生には「お得」な仕組みだ。制度を知って利用し、一方で年金財政の課題についても理解したい。(佐藤好美)

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 「繰り下げ」が話題になっているのは、田村憲久厚生労働相が11日のテレビ番組で「75歳まで広げる案が与党で出ている。一つの提案と認識している」と述べたためだ。

 年金の受け取りは65歳が基準年だが、個々の希望によって60歳から70歳までの間で自由に選ぶことができる。早く受け取れば年金額が減り、遅く受け取れば年金額が増える。うまく使えば、生涯の受給総額が増えるから、この欄でも何度か取り上げてきた。

 中部地方に住む佐々木太郎さん(77)=仮名=は65歳から受け取る年金を68歳からに延期した。

 「仕事があって67歳までは給料もあったし、受け取りを遅らせれば年金額も増える。貯金を取り崩して生活し、70歳まで遅らせようかと思ったが、年金にあんまり欲を出すのもよくないと思い、68歳で受け取りました」