【ビジネスの裏側】「危険水域」に入った旧三洋・中国「ハイアールアクア」…円安直撃、立ちはだかる日本の高品質(1/3ページ) - 産経ニュース

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ビジネスの裏側

「危険水域」に入った旧三洋・中国「ハイアールアクア」…円安直撃、立ちはだかる日本の高品質

 中国の家電大手、ハイアール(海爾集団)グループの日本の販売会社「ハイアールアクアセールス」(大阪市淀川区)が、危険水域に陥っている。平成25年12月期決算で最終損益が18億9300万円の赤字に転落し、期末の自己資本比率は0・4%。円安進行が仕入れ値の上昇を招き、価格競争力を削いだのが原因だ。中国やタイなど海外で生産した完成品を日本に持ち込み、安く売る中国メーカーのビジネスモデルを前に、アベノミクスによる円安が立ちはだかった格好だ。

想定外の円安

 アクアセールスは、パナソニック子会社の三洋電機の洗濯機部門を母体として設立され、24年1月に事業をスタートした。冷蔵庫と洗濯機を販売しており、「アクア」は三洋電機時代にヒットした洗濯機ブランドだ。昨年11月に、温水で洗うことのできる旗艦モデルの洗濯機(店頭予想価格は28万円前後)を発売するなど、主に中~高価格帯の商品を展開している。

 業績悪化の原因はずはり円安だ。アクアセールスは生産の9割が海外で、生産拠点は中国、タイ、インドネシア、ベトナム。低コストで完成品を生産し、メード・イン・ジャパンよりも安く売る形態だ。

 このビジネスモデルは、民主党政権下で円高基調が続いた24年には順調に利益を積み増し、24年12月期決算では最終損益で1億6400万円の黒字を計上。ところが、24年末に安倍晋三政権が誕生し、アベノミクスの効果で円安が進行するにつれて仕入れ値が上がっていき競争力が低下。「急激な円安進行で当初の計画レートより大幅に安いレートになった」(広報担当者)という。