【大阪から世界を読む】中国が日本を核恫喝する日(1/3ページ) - 産経ニュース

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中国が日本を核恫喝する日

 東シナ海や南シナ海での海洋支配の確立を核心的利益とし、海空軍力を中心に軍事力の増強を続けている中国の核戦力がアップしている。中国は最小限抑止政策や核の先制不使用を唱え、「核攻撃を与える」との核兵器による恫喝(どうかつ)を加えるようなことはしない、としている。しかし、いずれこの核戦略を変更し、中国の国家利益を脅かす国に対して、核恫喝を加える日が来るのではないかという見方が軍事専門家の中に出ている。

(笠原健)

最小限抑止と先制不使用という核戦略

 ストックホルム国際平和研究所は2013年6月に公表した年次報告の中で、中国の核弾頭数が約10発増加したことを明らかにした。AP通信はこの年次報告を引用して、「13年初めの段階で、世界の核弾頭数は約1万7265発で、12年に1万発だったロシアは8500発に、8千発だった米国は7700発となった。中国は240発から250発に増えた」と分析した。

 中国の核戦略の主要な柱は先に紹介したように最小限抑止政策と核の先制不使用だ。

 最小限抑止政策は、圧倒的な核戦力を保持する米露両国に対して、「耐え難い打撃」を与えることで、中国に対する攻撃を思いとどまらせようという核戦略だ。たとえば米国やロシアが中国に対し、核兵器による第一撃を加えようとする場合、ワシントンやモスクワなどに核報復攻撃を行うとすれば、米国やロシアは第一撃を思いとどまるだろう、という考えだ。