熊本城おもてなし武将隊が人気 演舞大会で全国2位

 ■「来年は1位を狙いたい」

 加藤清正ら九州ゆかりの戦国武将に扮(ふん)して熊本城を拠点にPR活動する「熊本城おもてなし武将隊」の人気が高まっている。今年2月に全国各地の武将隊が名古屋城に集まり、刀や槍を使った演舞の腕前を競う大会「天下一決定戦」でも、2位に入る健闘を見せた。(谷田智恒)

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 熊本城おもてなし武将隊は平成24年7月に熊本城を築いた加藤清正(1562~1611年)の生誕450年を記念して結成された。連日、午前8時半から天守閣へ向かう正面入口「頬当御門」での開門口上を皮切りに、城彩苑と天守閣前で演舞や座談会に姿を見せている。

 当初「若き猛槍の章」と銘打ち「賤ヶ岳七本槍(やり)」を加えたメンバー10人だったが、25年4月からはメンバーを入れ換え「虎視眈々(こしたんたん)」をキャッチフレーズに7人で活動する。

 現メンバーは加藤清正と、「加藤家三傑」と称された森本儀太夫と飯田覚兵衛、庄林隼人に、清正の長女・あま姫。さらに薩摩を代表する名将の島津義弘、福岡藩祖の黒田官兵衛を加えた計7人で構成。「福岡、熊本、鹿児島の九州新幹線ルートを意識した隊編成となっている」と市担当者は語る。

 こうした、ご当地ゆかりの「武将隊」の活動は全国に広がっている。若いイケメン男性を中心に結成していることもあり、熊本でも武将隊目当てに城郭を訪問する女性ファンも多いという。

 今年2月23日には名古屋城を舞台に、演舞を競い合う「天下一決定戦」が開かれ、熊本城の武将隊のほか、「土佐おもてなし勤王党」(高知県)など計10組が出場した。

 熊本城おもてなし武将隊は昨年に続き、2度目の参戦。黒田官兵衛が練習中の負傷で長期入院を余儀なくされるアクシデントもあったが、刀槍を使った激しい動きを交えながら、加藤清正と家臣との絆を表現。審査の結果、堂々の2位入賞を果たし、銀の太刀と賞状が贈られた。優勝は2大会連続で地元の「名古屋おもてなし武将隊」だった。

 熊本城総合事務所の東谷口正司氏は「名古屋は武将隊のパイオニアであり、地元で根強い人気がある。演舞に磨きをかけ、来年こそ1位に贈られる金の太刀を熊本へ持ち帰ってほしい」と期待する。

 武将隊の加藤清正は、3月8日の凱旋報告会で「みなみな衆のおかげで、2位になれた。来年は1位を狙いたいと思っておる」とあいさつ。200人の武将隊ファンが拍手を送った。

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