永世中立だが鉄壁の守りで固めた国家。そんなスイスのイメージをすっかり塗り替える事件があった。民間航空機が乗っ取られてジュネーブの空港に緊急着陸した際、イタリアとフランスの空軍機が出動したのにスイス空軍は全く動かなかったのだ。理由は「業務時間外の早朝だったから」。スイスに一体、何が起っているのか?
(坂本英彰)
空軍出動せず…理由は「予算と優先順位の問題」
ロイター通信などが伝えた事件の概要はこうだ。
2月16日深夜、エチオピアの首都アディスアベバからエチオピア航空のボーイング767旅客機が離陸。約200人の乗客を乗せてローマに向かう同機の操縦席で異変が起った。機長がトイレに行った隙に副操縦士が操縦室に鍵をかけて立てこもったのだ。副操縦士は通信コードを使って自ら「ハイジャックした」と発信、スイスに向かうことを告げた。
イタリア空軍のユーロファイター戦闘機が緊急発進し、北イタリア上空で同機を発見。ハイジャック機を監視しつつ、スイス西部のジュネーブに向かい、フランスの空域に入ったところで同空軍のミラージュ戦闘機に引き継いだ。
ハイジャック機は17日午前6時2分、ジュネーブ空港に着陸。副操縦士は操縦室の窓を外してロープを使って脱出し、「私がハイジャックした。スイスへの政治亡命を求める」と駆けつけた警察官に告げた。副操縦士は拘束され、乗客にけがなどはなかった。
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