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娘は洗濯機に入れて回され、唐辛子10本を口に入れられ、腹を20回以上踏まれて死んだ…韓国の「鬼母」、社会の無力

 学校側も当初は、虐待の痕跡を確認していたが、父親から「(服を脱がされるのが)子供が恥ずかしがっている」と抗議を受け、確認をやめた。

 地域住民らも通報した。しかし、そのたびに継母らが同機関に虐待を否定。結局、何の措置も取られなかった。しかも、タチが悪いことに、こうした通報が行われるたびに、継母の虐待は凄(すさ)まじさを増していった。

虐待とマインドコントロール

 韓国では家庭内暴力や児童虐待が問題化している。

 朝鮮日報によると、昨年10月には蔚山市で、41歳の継母が「友人とピクニックに行きたい」と言った8歳の娘に腹を立て、55分間も暴行し、肋骨(ろっこつ)16本を折る重傷を加えて浴槽に放置、死亡させた。蔚山地裁は今年4月11日、この継母に懲役15年を言い渡した。

 さらに過去には、継母がご飯に大量の塩を混ぜた「塩ご飯」をつくり、義理の娘に強制的に食べさせる事件が発生。この継母は裁判で懲役10年を言い渡された。

 児童虐待が相次いだことを受け、韓国政府は今年1月には、児童虐待致死罪に対する処罰を最高で無期懲役にするなど罰則を強化し、子供を虐待した親の親権を上限4カ月停止できるなどとした法律を制定した。

 虐待とマインドコントロールという「構図」は韓国に限らず、日本でも少なくない。例えば、少なくとも9人が犠牲になった兵庫・尼崎連続不審死事件では、自殺した主犯の角田美代子元被告によってマインドコントロールされた親族が、別の親族を虐待、死亡させている。

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