■県警、ウイルス供用容疑で
知人女性の個人情報をインターネットで盗み見たとして、不正アクセス禁止法違反罪などで、東広島市立安芸津中学校教諭、中川省志被告(43)=東広島市西条町=が逮捕、起訴された事件で、県警サイバー犯罪対策課などは9日、女性のスマートフォン(高機能携帯電話)に遠隔操作できるアプリをダウンロードして位置検索などをしていたとして、不正指令電磁的記録供用(ウイルス供用)容疑で、中川被告を再逮捕した。
逮捕容疑は、昨年7月16日ごろ、女性のスマートフォンに、盗難防止用のアプリをダウンロードし、自分のパソコンなどで遠隔操作し、音声録音や位置情報を検索、写真撮影したとしている。
同課によると、女性は中川容疑者の元交際相手。「スマホをなくしたときに便利だよ」と女性に話し、アプリを入れたという。
このアプリはイタリアで作成され、IDとパスワードを知っていれば、位置や移動経路の検索、音声録音、写真やビデオの撮影、架電履歴の確認などが可能で、データを指定のメールアドレスに送ることができる。
スマートフォンで非表示にすることができ、女性は自分のスマートフォンにダウンロードされていたことに気付いていなかったという。
個人情報が漏れていることを不審に思った女性が昨年11月、警察に相談し事件が発覚、今年3月1日に逮捕された。
安芸津中学校によると、中川容疑者は英語科の教諭で、休職となっている。