ヤギとヒツジのハイブリッド種、自然交配で誕生

今回報告された例以外では、1988年にフランスで、1990年にニュージーランドで、2000年にボツワナでギープが誕生したことが知られている(3頭とも染色体数は57で、ヤギ60とヒツジ54の中間だった)。ただ、記録には残っていないが、ほかにも誕生例はあるかもしれない。

ヒツジとヤギの交雑種誕生の可能性については、かなり前から議論されている。19世紀英国の博物学者アルフレッド・ラッセル・ウォレスは、1889年に出版した著作『ダーウィニズム:自然淘汰説の解説とその適用例』のなかで、「ロウ氏」との文通について書いている。ロウ氏は、旅行中に得たヤギとヒツジの交雑種に関する情報を、多面的に詳しく述べている。

「ヤギとヒツジの交雑種は、フランス語では『chabin』、スペイン語では『cabruno』、チリでは『carneros lanudos』と呼ばれている。交雑種の繁殖は必ずしも成功するとは限らないようで、3/8が雄ヤギ、5/8がヒツジ、または3/8が雄ヒツジ、5/8が雌ヤギになるように当初の交配をやり直さなければならない場合が多い。この割合のものが最良の交雑種と言われている」

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