実戦ではゴーストか、本当の敵戦闘機やミサイルか見分けがつかないことになり、いろんな「目標らしいもの」にとりあえず攻撃せざるを得ないわけだが、それすら不可能なことが3年後に露呈する。
機関砲は味方を裏切り「オウンゴール」
独島艦は敵の戦闘機や対鑑ミサイルを自動的に撃ち落とすレーダー連動の大口径機関砲「ゴールキーパー」(オランダ製)を搭載。西側標準の口径20ミリより威力の高い同30ミリのゴージャスな機関砲なのだが、韓国海軍首脳部はその据え付け位置を根本的に間違っていた。
11年9月に複数の現地メディアが「致命的な欠陥」(またも!)と報じたところによると、守りの要の「ゴールキーパー」を、諸外国の艦より艦中心に近く、しかも高い位置に設置したため、後部甲板が射界に入るというトンデモ仕様だったことが判明。つまり迎撃スイッチを入れれば、後部甲板に駐機している自軍の搭載ヘリを甲板もろともオートマチックに掃射してしまうのだ。
「敵の攻撃をことごとく防ぐ」との期待を込めてゴールキーパーと名付けられているのに、韓国にかかれば味方ヘリを蜂の巣にするオウンゴール仕様に早変わりだ。
搭載ヘリは7年間欠品中
しかし、本来なら軍担当者の首が飛びそうなこの問題も、結局はたいした騒ぎにならなかった。なぜなら、独島艦にはそもそも搭載するヘリコプターが無いからだ。