【衝撃事件の核心】男性は嵌められ、冤罪でっち上げられ、14カ月も勾留されて全てを失った…「真実の告白」に耳を傾けない検察、こんな不条理があっていいのか(2/3ページ) - 産経ニュース

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衝撃事件の核心

男性は嵌められ、冤罪でっち上げられ、14カ月も勾留されて全てを失った…「真実の告白」に耳を傾けない検察、こんな不条理があっていいのか

 この男性は、岩本さんと被害男性が口論になった際に「実際に暴行したのは男性の方だった」と説明。岩本さんが被害男性から逃げて現場を離れた後、「『民事訴訟を起こして賠償金を取ろう』と持ちかけられ、もう一人の目撃者と3人で口裏を合わせた」と振り返った。

 実は、男性が最初に「でっち上げ」を告白したのは証人尋問からさかのぼること4カ月前。警察に110番した上で、担当検察官と面会し事情を説明していた。しかし、公判での告白は避けようと、男性は検察官への説明からまもなく、コンビニで恐喝未遂事件を起こし、逮捕されていた。

 検察側は約4カ月間、こうした経緯を裁判所や弁護側には伝えていなかった。男性は証人尋問で、「被害者」の男性について「暴力団関係者と知っていたため、意に反する証言をするのが怖かった」と釈明。「岩本さんが起訴され、こんなに大事になるとは思っていなかった。真実を伝えたかった」と語った。

保釈されたら、家は売られていた

 この証言で一気に公判の風向きが変わると、さらに病院付近の薬局の薬剤師らも被害男性の供述とは異なる目撃状況を証言。公判を通じて提出された証拠からは、暴力団関係者で病院周辺の主だった被害男性が賠償金を得る目的で事件を捏造(ねつぞう)した、という構図が浮上した。同10月の論告求刑公判を前に、岩本さんは勾留取り消しで釈放される運びとなった。

 しかし、ここでさらなる悲劇が岩本さんを襲う。自宅が競売にかけられ、すでに落札されていたことが判明したのだ。岩本さんは親族から借金をしており、親族側が岩本さんの勾留中に住宅の強制差し押さえを裁判所に申請。「欠席裁判」の結果、強制執行(競売)が完了していた。釈放された岩本さんは生活保護を申請し、転居を余儀なくされた。