大阪・西成がバックパッカーの聖地に!? 〝昭和っぽい〟街並み…簡易宿泊所が外国人のお気に入り(2/3ページ) - 産経ニュース

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大阪・西成がバックパッカーの聖地に!? 〝昭和っぽい〟街並み…簡易宿泊所が外国人のお気に入り

 1泊1千~3500円の低価格を武器に、主にバックパッカーが利用する全世界向けの宿泊サイトに登録して海外にアピール。21年にはOIG顧問の松村嘉久・阪南大教授(観光地理学)がJR新今宮駅近くに観光案内所を開設し、英語の観光パンフレットの無料配布も始めた。

 伊東さんのようにOIGに加盟していない経営者にも外国人が利用する宿泊サイトの助言をするなどして支援。その結果、OIGに加盟する主要8施設の外国人利用者は、19年が約5万2千人だったのが25年は約12万2千人に急増した。奈良市の24年1年間の外国人宿泊者数は5万6千人で、関西の代表的な観光地を上回った。

ネット環境、洋式トイレなど設備に課題

 あまりの急成長に課題も浮かび上がってきた。

 あいりん地区には約60軒の簡易宿泊所があり、OIGに加盟しているのは17軒。いずれも利用者の急増によって収容能力が限界に達しつつある。東京五輪に向けてさらなる需要が見込まれるが、外国人に必須のインターネット環境や洋式トイレへの改修など初期投資で足踏みする宿泊所が多いという。

 大阪市の橋下徹市長は24年、子育て世帯の流入促進や不法投棄対策などを通じて西成の活性化を目指す西成特区構想を提唱。産業・経済ではバックパッカー向けの観光振興も重視し、西成を変えようという動きは行政にも広がっている。