【関西の議論】96年前、日本初「第九」演奏会の〝意外な史実〟…ドイツ兵捕虜と日本人の友好で生まれた「収容所第九コンサート」(4/4ページ) - 産経ニュース

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関西の議論

96年前、日本初「第九」演奏会の〝意外な史実〟…ドイツ兵捕虜と日本人の友好で生まれた「収容所第九コンサート」

 ドイツ館は、捕虜と地域住民との交流を顕彰するため昭和47年に建設。収集資料の増加や施設の老朽化に伴い平成5年、姉妹都市・リューネブルク市庁舎をモデルに現在地に新築移転された。現在、約600点の資料を所蔵する。

 同館の作業によって歴史の断片が次第に明らかになっているが、ヘルマン・ハンゼン楽隊長がなぜ板東の収容所で「第九」を選曲したのかなど解明されていない点もまだ多い。今後、さらに資料の収集や分析を進めることで、新たな発見も期待されそうだ。

 鳴門市は昨年末から、「第九」初演から100周年となる平成31年に向けて「『なると第九』ブランド化プロジェクト」を始動。市内の産官学の関係者らが、ドイツ兵捕虜の子孫を招待する記念演奏会▽収容所をテーマにした演劇▽収容所の食事再現▽記念碑の建立-などについて協議し、具体的な計画を今年夏までに策定する方針だ。