アメリカの3つの裁判で、チンパンジーに自由権のような基本的権利を認めるよう訴えが行われている。
“Chimpanzees” BY Hellebardius(CC:BY-NC-SA 2.0)
生存権、自由権、幸福権が、肌の色や宗教、性別によって決まるということがありうるだろうか? 今日、わたしたちにとって答えは明らかだ。断じて「ノー」である。それなら同じことが、属している種についてもいえないだろうか?
このような疑問を、弁護士で「非人間権利プロジェクト(Nonhuman Rights Project)」の代表であるスティーヴ・ワイズは、アメリカの裁判官たちに投げかけることを決めた。彼が世話しているアメリカ在住の4匹のチンパンジーに、「人」として法的人格が認められる権利を求めたのだ。
数日前に、ワイズと彼のグループのほかのメンバーは、アメリカの3つの裁判所で3つの訴訟を起こした(訳注:同プロジェクトの3つの訴えはは10日、すべて退けられたが、上訴することを発表している)。