【性同一性障害判決】「妥当な判決」「子供への配慮欠く親のエゴ」専門家の意見別れる - 産経ニュース

メインコンテンツ

性同一性障害判決

「妥当な判決」「子供への配慮欠く親のエゴ」専門家の意見別れる

 11日に最高裁で出された、性別変更した男性を父と認定した判決を巡っては、家族法の専門家の間でも意見が180度異なる。

 二宮周平・立命館大法学部教授(家族法)は、「性同一性障害特例法4条では、性別の取り扱い変更の審判を受けた人は、法令適用も『他の性別に変わったものとみなす』と明記されている。この規定に沿った妥当な判断だ」とする。

 そのうえで「『本来的には立法で解決されるべき問題』との反対意見もあったが、進まない法整備を待っていては、親子関係が定まらないまま、子供の不利益が続くことになる。今回の判断により、性同一性障害の家族が通常の夫婦、通常の親子という考えが一般にも浸透していくだろう」

 一方、真っ向から反対を唱えるのは水野紀子・東北大教授(家族法)。水野教授は「親子関係はさまざまな要素を踏まえて慎重に判断すべきだが、今回の最高裁は形式的な三段論法で結論を出してしまった」と判断に至る流れについて指摘。

 そして「性同一性障害者が人工授精でもうけた子供は成長して、父を父と信じられないため苦悩を抱えることになる。将来生まれてくる子供に対する思慮を欠いた判断だ」と厳しく断じた上で「今回の男性が性同一性障害に長年苦しんできたことは気の毒だが人工授精で子供をもうけ、法律上も父親となることは子供の苦悩を考えない親のエゴであり、権利とは認められない」