関西の議論

〝歌舞伎町カリスマホスト〟を恋愛講師に招聘した兵庫・加西市の「奇策」…人口減歯止めへ婚活支援の成果は

 少子高齢化の中、住民人口が現在5万人を下回る兵庫県加西市が「5万人都市の再生」を政策課題に掲げ、あの手この手で人口増加策を進めている。婚活イベントの男性参加者を対象とした恋愛講座の講師に女心に精通したホストを起用する奇策も飛び出すなど、男女の出会いから結婚、定住にまでつながるような支援に知恵を絞る。

(前田雅紀)

「恋愛はジャブから」

 「女性は見た目で判断するため、清潔感が大切」

 「電話番号や住所などのプライベートなことや、身長、体重、年齢などの数字はすぐに聞かない」

 10月14日、加西市内のレストランで婚活パーティーを前にした男性対象の恋愛講座が開かれた。タイトルはずばり「モテる男になるための秘訣(ひけつ)」。主催した市の予想を超える46人が参加し、講師の鶴見一沙(いっさ)さん(34)の熱弁を一言も聞き漏らすまいと聞き入る。

 鶴見さんはホストが自己アピールや身だしなみなどを競う「全日本ホストグランプリ」で平成16年の第1回王者に輝き、現在は東京・新宿の歌舞伎町などでホストクラブを経営するカリスマホストとして知られる。「恋愛はボクシングと同じ。いきなりストレートはだめ。ジャブしかない」などと次々と繰り出される鶴見さんの恋愛論に、25~45歳の参加者はうなずいたり、メモを取ったりした。

早速、成果あり

 「彼女がほしい」「結婚したい」と婚活パーティーに参加する男性は増える一方だが、恋愛経験の乏しさから女性との距離を縮められず失敗するケースも目立つ。そこで市は女性と接するプロであるホストに恋愛テクニックを伝授してもらおうと講座を企画。これを告知するサイトを見た鶴見さんが講師役に名乗りを上げたという。

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