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■操縦士など職業、資格で制限も
色覚異常があっても日常生活では支障がない人がほとんどだが、安全上の理由などで「色覚が正常であること」を求められる職業がある。飛行機や船舶の操縦士▽鉄道の運転士▽消防士▽フグ調理師-などだ。
就職時に制限がない場合でも、染み抜き作業時、シミの色が区別できない(クリーニング店)▽刺し身の鮮度が分かりにくい(飲食店)▽入所者の顔色が判別しにくい(福祉施設)-など就職してから困惑するケースも見受けられる。
子供の色覚異常に気づかない保護者も多い。お絵描きで顔を緑色に塗る▽犬やハンバーグを緑という▽焼き肉で焼けているか聞いてから食べる▽黒板の赤いチョークを読み飛ばす-などは色覚異常の可能性があり、眼科での検査が勧められる。