若手記者が行く

「帰れ!」と怒鳴られても…辛い犠牲者の顔写真取材 福知山花火大会事故 

初めてほめてもらえた仕事

 取材中、突然の悲しみにくれる関係者の胸中を考えると、あれやこれやと質問をぶつけるのは気が引ける。それでも必死で取材を続けたのは、記事が空君の生きた証となって悲惨な事故を風化させないためだ。

 空君の人柄を語る記事は、8月21日付夕刊社会面のトップで掲載された。先輩記者らに助けられ、自分が集めたメモ情報をデスクに的確にまとめ上げてもらった成果だが、トップ記事に貢献できたのは初めてでうれしかった。

 支局に帰ると、支局長やデスクからも初めて褒められた。「運はよかった。でも、その運は君のひたむきさがたぐり寄せた結果だ」と…。

 宿直勤務の夜、取材を振り返って宿直日誌に「頑張りました」と自分で書いてしまった。いつも仕事がうまくいくとは限らない。だが、今度取材の機会を得たときは、原稿も自分の手で仕上げ、今よりさらに一歩進んだ仕事を達成したい。

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