高木桂一の『ここだけ』の話

真夏の怪!? 共産党「躍進」なのに『赤旗』は大幅減

 参院選の結果について「自民党の暴走を食い止めようと訴える日本共産党の主張に無党派層、とくに若い層の共感を得た」と党幹部は強調しているが、その無党派層を「赤旗」購読までつなげるのはやはり一筋縄でいかないということだ。

 なおも党の理論的支柱とされる不破哲三元議長は「軒下に雨宿りしている人々に、どうやって家の中に入ってもらうかだ」と周囲に語っているというが、参院選で共産党の躍進をもたらした無党派層の支持も緊急避難的要素が強く、本物ではなかったことが、図らずも7月の「赤旗」後退でも浮き彫りになった。「とりあえず共産党に票を入れとくか…」程度の有権者も多かったということだ。

 日刊紙の「23万部割れ」に危機感を抱く共産党は去る6日、党本部で全国都道府県組織部長・機関紙部長合同会議を開き、党勢拡大の「歴史的チャンス」を逃さず、「赤旗」購読者と党員の拡大に向け「8月攻勢」をかける方針を打ち出した。同会議で市田書記局長は「『鉄は熱いうちに打て』ということわざがある。この8月からスタートダッシュすることが大事だ」と訴えたという。

 共産党広報部によると、今回の参院選後、党本部に直接入党を申し出てきた人は計200人を超えた(9日現在)。かつてない勢いとかで、今後「赤旗」購読者と党員を飛躍的に拡大させていく素地は十分できつつあるという。まずは猛暑のなかで展開される「8月攻勢」の帰趨が注目される。(政治部編集委員)