中高生のための国民の憲法講座

第4講 国民は憲法守らなくても良い? 百地章先生

 「国民には憲法を守る義務などない」。このようなことがまことしやかに語られています。果たして本当でしょうか?

守るのは政治家や官僚?

 本講座で以前、憲法は国家権力を縛るものか考えました。そして「憲法は国家権力を縛るもの」といういい方が、憲法の一面だけを強調したもので、決して正しくないと述べました。

 実は、国民には憲法順守の義務がないという主張もこれと同じで、一面だけをとらえていっているのです。先日もラジオに著名な護憲派の弁護士が出てきてこう述べていました。

 弁護士「憲法は我々国民が守る義務は全くないんですよ」

 司会「えっ!」

 〔略〕

 弁護士「じゃあ憲法は誰が守るのか? 憲法を守るのは公務員の皆さんです。国民が憲法を作り政治家や官僚に『この通り政治や仕事をやりなさいよ!』。国民が彼らに守らせ、国民が守るモノではないのです」

 といった具合です。そして現行憲法99条が引き合いに出されます。

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