舞台「シレンシオ」 小野寺修二、首藤康之、原田知世 静寂から生まれる世界

 パントマイムの小野寺修二(46)、バレエの首藤康之(41)がタッグを組み、女優の原田知世(45)も出演するとなれば、どんなパフォーマンスが生まれるか興味はつきない。3人が出演する舞台「シレンシオ」のキーワードはsilenzio(沈黙・静寂)。作・演出の小野寺は「何もないから何かを想像するというのは、すごく美しく有益で、豊かなことだと思う」と、新たな表現に取り組んでいる。(田窪桜子)

 小野寺と首藤は平成20年、「空白に落ちた男」で出会った。小劇場で53公演のロングランを行った伝説の舞台。好評を博し2度再演されている。小野寺は「自分が面白いと感じることを再認識させてもらい、今後への指針となった舞台」と振り返る。「お客さまにとっても新しい経験だったのでは。小野寺さんはエレガントなんですよね。生み出す世界が、とてもきれい」と首藤。

 2人による待望の新作が「シレンシオ」だ。稽古は振り付けを覚えるのではなく、一緒に動きながら表現の可能性を探っていく独自のもの。原田も、小野寺と仕事をしたいと自ら参加したという。

 「小野寺さんと仕事をしたい人が集まったのが、今回の座組み。メンバーのバランスがよくて、いい化学反応が起きそうです」と首藤。小野寺は「稽古は、例えば、首藤さんというキャンバスにどういう絵の具でどんな色をつけるかを楽しみながら描いている感じです。原田さんは、いるだけで絵になる。演技をシンプルに体現できる方」と期待する。