超大陸形成の前兆? ポルトガル沖の活断層系を分析

 津波等でリスボンを壊滅させた1755年の大地震。その原因と見られる活断層系が確認された。この沈み込み帯が活発になっているのは、将来起こると見られる「北アメリカプレートとユーラシアプレートの収束」の兆候である可能性もあるという。

主要なプレートの位置図。画像はWikipedia

 ポルトガル沖で新しい活断層系が確認された。将来起こると見られる「北アメリカプレートとユーラシアプレートの収束」の、最初の兆候ではないかと科学者たちは見ている。

 イベリア半島沖の海底を調査していたモナッシュ大学の地質学者らが、主執筆者のジョアン・ドゥアルテが「初期の沈み込み帯」としたものの証拠を見つけた。

 「リスボンを壊滅させた1755年の地震を含む重大な地震活動は、この地域に収縮型の構造運動があることを示唆していた。われわれは今回初めて、実際にそうである証拠に加えて、一貫した駆動メカニズムを提示することができた」とドゥアルテ氏は語っている。

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