あなたの通話や通信を傍受されないための方法

インスタントメッセージ(IM)

 「Google」もAOLの「AIM」も「Yahoo!」も「Skype」も、安全にチャットができるようにそれなりの対策を施してはいるものの、令状をもったNSAはすべての通信記録を手に入れ、精査することができる。

 「LOL(大笑い)」や「OMG(なんてこった)」「WTF(何だそれ)」が飛び交うメッセージを政府に読ませる代わりに、OTR(Off The Record、オフレコ・メッセージング)機能を使うようにする必要がある。OTRメッセージは暗号化されており、途中で傍受されたり、召喚状で入手されたりしたとしても、実際に読むことはできない。

OTRメッセージ用ソフトのサイトへ行くだけでいい。「Windows」で「Pidgin」を使っているなら、プラグインをダウンロードできる。ほかのサーヴィスを使っている場合は、ソースコードとライブラリー、ツールキットをダウンロードすれば、マシン上でOTRメッセージ用ソフトを動かすことができる。これを実行に移すにはコンピューターサイエンスの学位が必要かもしれないが、非公開のインスタントメッセージが重要だと思うなら、友人とチャットをするために何らかのプログラムをコンパイルすることくらい苦ではないだろう。

 これらの作業がすべて完了したらTorを立ち上げ、OTRと組み合わせて利用する。そしてもちろん友人の家へ行って、彼らのコンピューター上で同じことをする必要がある。

リアルで会う場合

 リアルで会って会話する場合もあるだろう。彼らが盗聴器や録音機をしかけているか、あなたに仕掛けられているとしたらどうだろう。防止する方法のひとつは、滝のそばか、ホワイトノイズのある場所で話すことだ(TVドラマ『ホームランド』ではうまく行ったようだ)。

 いままで見てきたように、完全なプライヴァシーというのは平均的な人にとってはほとんど不可能なものだ。ちょっと電子メールを送るとか、電話をかけるといった行動にさえ、非常に多くの方策が必要になる。そして、推奨される行動をすべてとったとしても、最大の危険ポイントがある。コミュニケーションの相手だ。相手はあなたとの会話の内容を、すべてネット上に公開してしまうかもしれないのだ。

 ※米軍サーヴァーにあった情報をリークしたブラドリー・マニングは、チャット相手だった有名ハッカーの暴露によって逮捕された(日本語版記事)。

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