京都・先斗町の由来は… ポルトガル伝来「カルタ賭博」? 元銀行員が新解釈

 杉本さんは、カルタ賭博用語「ポント」に注目。「お金を複数回に分けず、ゲームの最初にのみ(さきばかり)に賭ける」という意味で使われたと解釈した。

 「『さきばかり』は、漢字で『先斗』と書く。鴨川に面した先ばかりに人家が軒を連ねている街の様子を、当時の流行の言葉で命名したと解釈するなら、すっきりと論理が通る」

 杉本さんの論文は「京都地名研究会」(会長=吉田金彦・姫路獨協大名誉教授)が発行する「地名探究第11号」に掲載された。

 杉本さんの新解釈について、地名の由来などに詳しい龍谷大の糸井通浩(みちひろ)名誉教授(日本語学)も「スペイン語やポルトガル語に詳しい人ならではの視点で、研究の内容がしっかりしている。斬新で興味深い」と話している。

先斗町

 もともと鴨川の州だったが、1670(寛文10)年に堤防が建設され、川が埋め立てられて町が形成されるようになった。茶屋やはたごが置かれ、繁華街として発展。現在は先斗町歌舞練場があり、花街として知られている。夏は納涼の川床が設けられる。

会員限定記事会員サービス詳細