今年のエイプリルフール、米国のラジオ番組が「一酸化二水素」のジョークを使って水道の危険を警告したところ、水道局に問い合わせが殺到。DJたちは無期限謹慎処分になった。
一般の人々の科学リテラシーにまつわる古いジョークがある。「摂取しすぎると死ぬ恐れがある危険な物質がある。その物質に完全に浸されると呼吸が妨げられる。その物質名は、一酸化二水素(ジハイドロジェン・モノオキサイド:DHMO)」。
物々しい響きだが、化学式にすればなんということはない。HOなのだ。
これはかなり以前からあるジョークであり、いまではほかの有害な化学物質に関する誇張された主張を皮肉る方法として広く使われることが多い。
しかしだからと言って、誰もがこのジョークを知っているわけではない。フロリダ州のラジオ局では、今年のエイプリルフールに朝の番組を担当するふたりのDJがこのジョークを使い、そのことを見事に証明した。
地元新聞の報道によると、ふたりは年に1度のイべントとしてこれまでもおふざけを行ってきたが、あくまで家庭向けにふさわしいものにとどめてきたという。今年、ふたりは一酸化二水素を取り上げ、地元の水道にはこれがいっぱい入っているとリスナーに警告した。