お好み焼き粉などダニ繁殖、アレルギー発症 開封後は必ず冷蔵保存を

 食品害虫に詳しい農研機構食品総合研究所(茨城県つくば市)上席研究員の宮ノ下明大さんは「これらのダニは半透明なクリーム色で肉眼で見ただけではなかなか分からない。アレルギーはダニのタンパク質に反応して起こるので、生きているダニだけでなく死骸やフンも原因」と指摘する。

防げないダニ混入

 ダニは常温では約1カ月で成虫になり、成虫になると多くの卵を産み、爆発的に増殖する。開封後の粉製品を密封性の高い容器に入れ、さらにポリ袋に入れるなどの工夫をしてもダニの混入を防ぐのは難しいという。ダニは低温で成長の速度が遅くなるため、開封後は袋の口を輪ゴムなどでとめ、冷蔵庫で保存するのが望ましい。一番は、開封後はなるべく早めに使い切ることだ。

 原田院長は「アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくなどでダニアレルギーを有している人は特にリスクが高く、注意が必要。アレルギーの有無にかかわらず、開封後の粉製品は冷蔵庫で保存するか使い切りの小分けのパックを利用し、ダニを経口摂取しないようにしてほしい」と話している。

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 ■表示で「虫害」と警告

 アナフィラキシーは、複数のアレルギー症状が短時間で生じる状態。発疹やじんましんが出て、呼吸が苦しくなるなどする。重症化すると死亡することもある。

 ダニによるアナフィラキシーの報告が相次いでいるのを受け、食品メーカーは数年前からミックス粉などの粉製品に「虫害による健康被害」や「冷蔵庫での保存」を注意書きに加え始めた。ただ、こうした表示がない粉製品もあり、また、表示に気づかないまま常温保存している家庭も少なくないとみられる。