Campus新聞

こんなに違う! 日米の野球観戦事情(下)

 Hさんは「米国は応援という楽しみがない分、試合の内容が楽しさを左右する。場合によっては、淡泊な試合のため、楽しめないということもあるかもしれない。そういう意味で、アメリカはシンプルに野球自体を楽しんでいるように感じた」と、話してくれた。

 ■歓声・非難表わす

 野球というスポーツは、チームスポーツではあるものの、切り取られる場面は、投手と打者の1対1の勝負だ。テレビ中継でもほとんどが、その両者の対決を映し出し、日本の球場での応援の多くも、その時、打席に立つ打者に向けられる。応援団は、それぞれ打者ごとの楽曲を演奏し、「かっ飛ばせ」や「ホームラン」などとスタンド全体で大合唱し選手を鼓舞する。

 これとは対照的に、アメリカの球場での声援の多くは、「レッツゴー パドレス」というように、チーム名を連呼するものだった。打席に立つ選手ではなく、常にチーム全体に向けたエールが送られる。選手個人への声援もあるが、それも選手が打席に入るまでで、いったん1対1の勝負が始まると、観客は投手と打者に視線を集中させる。対決が終わり、ファインプレーが出れば大歓声を送り、エラーやミスには球場全体に響くようなブーイングを浴びせることもある。アメリカの球場では、選手の名前ではなく常にチームの名前がこだましている。

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