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スリランカ人遺族、上川法相と面会 生前の監視カメラ映像開示は応ぜず

上川法相との面会を終え、取材に応じるスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの妹ワヨミさん(中央右)ら=18日夜、法務省前
上川法相との面会を終え、取材に応じるスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの妹ワヨミさん(中央右)ら=18日夜、法務省前

 名古屋出入国在留管理局(名古屋市)の施設収容中だったスリランカ人女性が3月に死亡した問題で、来日中の女性の遺族が18日、上川陽子法相や出入国在留管理庁の佐々木聖子長官と面会した。遺族側によると、上川氏は「心からお悔やみ申し上げる」などと述べた。生前の様子が写った監視カメラの映像開示には応じなかったという。

 面会したのは、死亡したウィシュマ・サンダマリさん(33)の妹2人ら。遺族代理人によると、上川氏は「(ウィシュマさんが)希望を持って来日したのに、夢を絶たれたことは胸がつぶれる思い」などの言葉をかけた。監視カメラの映像を見せてほしいとの要求には「知りたい気持ちは分かるが、最終報告に向けて調査している」と述べるにとどめた。

 上川氏と別に面会した佐々木氏は中間報告の内容を説明するなどしたという。妹らは面会後の取材に「映像を見るまでは帰国できない」と話した。

 上川氏はこれまで、遺族との面会に関し「法相として客観的な調査を指示している立場で、遺族に直接会うのは適切でない」との考えを示していた。18日午前の会見では「大臣としてではなく、一人の人として会う」と強調していた。

 入管庁の中間報告などによると、女性は平成29年6月、留学生として来日。千葉県内の日本語学校に通っていたが、欠席がちになり30年6月に除籍された。難民認定申請をしたが、翌年1月に在留資格を失って不法残留に。以降は入管に出頭せず、静岡県内でスリランカ人男性と暮らしていたとみられる。

 昨年8月、男性のドメスティックバイオレンス(DV)から逃れたいと訴え、静岡県内の交番に出頭。退去強制処分を受け、施設に収容された。当初は帰国を希望していたが、昨年12月から支援者と面会を続ける中で帰国希望を撤回。今年1月半ば以降は腹痛や吐き気、食欲不振を訴え、薬の服用を一部拒むなどした。3月6日に病院に搬送され、死亡が確認された。

 支援者らは「病院で点滴などの治療を受けさせるべきだった」と入管側の対応を批判。遺族は17日には名古屋入管局を訪れ、局長と面会していた。入管庁は4月、死亡の経緯を調査した中間報告を公表。司法解剖結果は「甲状腺炎で全身状態が悪化し、既存の臓器不全が加わって死亡したとするのが考えやすい」となっていた。7月をめどに最終報告をまとめる見込み。

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