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「紀州のドン・ファン」殺害、逮捕1週間 間接証拠の積み上げ焦点 

 須藤容疑者は野崎さんと死亡約3カ月前に結婚したばかり。野崎さんが毎月100万円を支払うことが、結婚の条件だった。

 だが野崎さんは、須藤容疑者の東京滞在が多いことなどに不満を募らせ、離婚を迫っていたという。野崎さんには約13億円に上る資産があり、亡くなれば須藤容疑者には半分分与を求める権利があった。

 また、須藤容疑者が野崎さんの死後、引き継いだ会社の資金約3830万円を詐取したとして詐欺罪で告発されていたことも判明。県警は、こうした金銭関係も動機につながる可能性があるとみている。

有罪の実績

 目撃証言などの直接証拠がない中、県警は状況証拠の積み重ねで、犯人性を固めていくしかないが、和歌山県内では平成29年、白浜町の海で女性=当時(28)=が溺れて死亡し、翌年に水難事故を偽装して殺害したとして夫(32)が逮捕、起訴される事件があった。

 この事件でも犯行の直接証拠はなく、夫は否認したが、県警や和歌山地検は間接的証拠を積み重ね、夫以外に犯行は不可能だったなどと主張。和歌山地裁は今年3月、夫の犯行と認め、懲役19年を言い渡した。

 判決では夫が事件前、「溺死に見せかける」などの言葉をスマートフォンで検索していたことも計画性と認定された。夫は控訴しているが、県警幹部はこの事件が「大いに参考になった」とし、「今回の事件でも覚醒剤を摂取させることができたのは須藤容疑者しかいない」と言い切る。

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