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妻殺害認定の鍵は「砂」 両親の思いと裏腹に審理は高裁へ

野田志帆さんが溺れた和歌山県白浜町の海岸
野田志帆さんが溺れた和歌山県白浜町の海岸

 和歌山県白浜町の海で平成29年、水難事故を偽装して妻=当時(28)=を殺害したとして、殺人罪に問われた野田孝史被告(32)=大阪市天王寺区=の裁判員裁判は今年3月、和歌山地裁で懲役19年(求刑懲役20年)の実刑判決が言い渡された。判決では計画的な殺人だったとする検察側の主張がおおむね認められ、事故死だとして無罪を主張してきた野田被告側は控訴。審理は大阪高裁で引き続き行われることになるが、妻の志帆さんの両親は「何年経(た)っても悲しみは癒えない」という。(藤崎真生)

 「事件から3年8カ月、家族の時間は止まったまま」。被害者参加制度を利用して裁判に参加した志帆さんの両親は、意見陳述で娘を失った無念を語った。

 志帆さんは生前、仲良しの母と一緒によく旅行に出かけていたという。父は「志帆と家内は世界で一番仲の良い親子でした」と振り返る。公判で、両親は志帆さんにとって最後の海外旅行となった29年のシンガポール旅行の写真を裁判員らに見せた。志帆さんの死後、両親はパスポートをひつぎに入れた。

 それから両親は、和歌山への慰霊の旅を繰り返している。母は今も時折、夢を見るという。自宅玄関に帰ってくる志帆さんに「本当に帰ってきたの? お帰り…」と語りかける。そこで目が覚める。

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