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海外で別姓婚「婚姻関係は成立」 東京地裁、戸籍記載は認めず

東京地裁が入る建物(今野顕撮影)
東京地裁が入る建物(今野顕撮影)

 米国で別姓のまま結婚した映画監督の想田(そうだ)和弘さん(50)夫婦が、日本でも婚姻関係にあることの確認を求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。市原義孝裁判長は、想田さん夫婦の婚姻自体は「成立している」とした一方、別姓のまま戸籍に記載することは認めず、請求を退けた。

 海外で合法的に成立した「別姓婚」が日本でも公的に認められるかどうかが問われた初の司法判断。判決理由で市原裁判長は、想田さん夫婦について「婚姻の方式は婚姻を挙行した国の法律によると定められており、(別姓婚でも婚姻は)成立している」と指摘した。

 一方で「婚姻届の不受理処分は家庭裁判所に不服を申し立てることができる」とし、夫婦が求めた婚姻関係の地位確認は「有効かつ適切とは認められない」と結論づけた。

 日本の民法は日本人同士が結婚する際、夫か妻のどちらかの姓に決めなければならないと規定。別姓だと婚姻届は受理されず戸籍にも夫婦関係が記載されない。

 判決によると、想田さんは1997(平成9)年12月、婚姻後の姓を同姓か別姓か選択できる米ニューヨーク州で、映画プロデューサーの柏木規与子(きよこ)さんと結婚。2018(30)年6月、東京都千代田区に別姓で婚姻届を出したが、受理されなかった。

 想田さん夫婦は、海外で別姓婚をした日本人夫婦の婚姻関係を証明する規定が戸籍法にないのは「立法不作為で違憲」と主張していた。判決後の会見で想田さんは「公的な証明はかなわなかったが、米国での結婚が法的に有効で、夫婦であることが裁判所に認められてうれしい」と語った。

 一方、法務省民事局は「わが国において原告の婚姻が有効に成立しているとは考えておらず、この点に関する主張が受け入れられなかったと受け止めている。まだ確定前の判決でもあり、これ以上のコメントは控える」などとするコメントを発表した。

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