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袴田事件、差し戻し後初協議 東京高裁

 昭和41年に静岡県で一家4人が殺害された強盗殺人事件で死刑が確定し再審請求していた元プロボクサー、袴田巌さん(85)の差し戻し即時抗告審で、東京高裁は22日、弁護側、検察側との第1回3者協議を開き、犯行時の着衣とされた5点の衣類に残る血痕の変色状況を争点とすることを改めて確認した。

 証拠記録によると、血痕は「濃赤色」で、衣類は事件から1年2カ月後に現場付近のみそタンク内から見つかったとされる。弁護側は再現実験で血痕は黒に近い色になったとし、発見直前に漬けられた捏造(ねつぞう)証拠の疑いがあると訴えている。

 昨年12月に最高裁が審理を高裁に差し戻す決定を出して以降、弁護団は改めて再現実験を実施。いずれの条件でも血痕の赤みは消えたといい「検察側で赤みが残る条件を明らかにできないなら、速やかに審理を終結させるべきだ」との意見書を提出した。

 この日の協議で大善文男裁判長は、検察側に立証予定を確認。検察側は専門家の意見書を提出する考えを示したという。次回は6月の予定。

 袴田さんは、長期の収容中に拘禁症状が出て、静岡地裁の再審開始決定を受け釈放された後も治っていない。協議後に会見した姉の袴田秀子さん(88)によると、最高裁の決定後は日課の散歩に加えて遠出を希望するようになったという。秀子さんは「決定後に街の人の声援を受け、心境の変化があったようだ。再審開始に大変期待している」と話した。

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