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「学校の責任を認め、辛い子供を救う判決を」 奈良・橿原いじめ自殺訴訟、女子生徒の母親の思い

アルバムを見つめる女子生徒の母親=奈良県橿原市
アルバムを見つめる女子生徒の母親=奈良県橿原市

 奈良県橿原市で平成25年、市立中学1年の女子生徒=当時(13)=が自殺したのはいじめが原因だったなどとして、遺族が市や元同級生4人らに損害賠償を求めた訴訟の判決が23日、奈良地裁で言い渡される。4人のうち2人とは和解が成立しているが、市と残る2人は全面的に争っている。判決を前に女子生徒の母親(51)が取材に応じ、「いじめを認識しながら放置した学校の責任を認め、今同じようにつらい思いをしている子供も救う内容であってほしい」と力を込めた。

 女子生徒の自殺をめぐっては、第三者による調査委員会がいじめが自殺の一因と認定したが、市や元同級生側は「いじめはなかった」などと反論、裁判は5年以上に及んだ。

 明るく、天真爛(らん)漫(まん)な性格だったという女子生徒。自宅で飼っているシバイヌをかわいがり、「将来は動物園や水族館で働きたい」と話していたことを、母親は今も覚えているという。

 亡くなった日の朝は部活の試合があると聞き、急いで作った弁当を渡して送り出したのが最後となった。数カ月前からつっかかるような態度や疲れている様子があったが、「反抗期ととらえてしまい、気付いてあげられなかった」と悔やむ。

 自殺の後、娘のスマートフォンや日記からは仲間外しや無視などのいじめをうかがわせる内容が見つかった。学校に真相解明を求めたが、家庭の問題が原因と決めつけるような態度をとられたほか、調査委には当初、市の元顧問弁護士もおり、不信感が募った。

 ただ、裁判を通じて「力が足りなかった」と謝罪した教員や、いじめを証言してくれた元同級生もいた。長かった裁判も「無駄ではなかった」と信じて、判決には娘の写真を持って臨むつもりだ。母親は「つらかった思いを裁判所が認めてくれたよ、と娘に報告できるような判決であってほしい」と話した。

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