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【千葉県政の課題 専門家に聞く】 (4)防災 佐藤利典千葉大大学院教授 地震発生時「自分で行動」啓発を

佐藤利典千葉大教授(小野晋史撮影)
佐藤利典千葉大教授(小野晋史撮影)

 千葉県で注意すべき地震としては、まずマグニチュード(M)7級の直下型地震が挙げられる。これは、いつどこで起きても不思議ではなく、しっかりと備えねばならない。

 関東地方の地下には(地震の発生と関わりが深い)プレート(岩板)が3枚もある。世界中を探してもここくらいで、それだけ地震が起こりやすい。

 2月に起きた福島県沖の地震(M7・3)では、家具が倒れたり、店で商品がたくさん落ちるなどしたが、10年前に東日本大震災で痛い目にあったのに、まだ全く対策をしていない。備えをするように常に言い続けるべきだ。

 防災マップも「ホームページにあります」だけでは誰も見ない。各戸に配るのは良いが、多くの人がどこかに置いてしまうだろうから、ちゃんと知らせる意味でも1年や2年に1回の頻度で配ると良い。

 一方、もう一回り大きいM8級の地震になると、プレート境界で起きる地震が主となる。巨大地震が想定されている南海トラフや関東大震災を起こした相模トラフ、東日本大震災を起こした日本海溝などだ。

 気を付けてほしいのは、江戸時代の延宝5(1677)年に房総沖で発生した延宝地震で、古文書によると、顕著な揺れはなかったものの大きな津波が来た。千葉では200人以上が亡くなっている。

 断定的なことは言えないが、もし太平洋プレートと陸側プレートの境界で起きた地震だと、300年以上前の発生となり、その後、周辺では大きな地震が起きていない。太平洋プレートはこの辺りで年間約8センチずつ沈み込んでおり、300年で24メートルにもなる。それなりにエネルギーがたまっていると思われ、いつ起きてもおかしくないだろう。

 もっとも、延宝地震は日本海溝に沈み込む前の太平洋プレート内で起きる「アウターライズ地震」だった可能性もあり、その場合は1回起きたら終わりかもしれない。1677年以前の発生履歴が分からないので、確定的なことは言えない。

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