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コロナで居場所失う子供たち 急がれる支援 小中高生自殺過去最多

警察庁などが入る合同庁舎=東京都千代田区
警察庁などが入る合同庁舎=東京都千代田区

 令和2年の小中高生の自殺者数が統計のある昭和55年以降最多の499人に上ったことが16日、警察庁のまとめ(確定値)で分かった。原因・動機は進路の悩みや学業不振が多い。新型コロナウイルス禍の影響を指摘する厚生労働省は「自宅学習を余儀なくされるなど、子供たちの生活環境が大きく変化したことが影響している可能性がある」との見方を示す。

 悩みを持つ子供らの相談に応じているNPO法人「チャイルドライン支援センター」(東京)によると、家族関係に関する相談では「親が進路に理解を示してくれない」「頑張っても認めてもらえない」といった訴えが目立つ。親から虐待を受ける子供もおり、“避難先”だった図書館などがコロナ禍で休業になり追い詰められている、との声も届いているという。

 同センターの小林純子代表理事は「コロナ禍で学校や部活、塾などの出入りを制限されることが増え、居場所を失っている子供は多い。悩みを吐き出すことができず、ため込んでしまっている状況があることを危惧している」と語る。

 文部科学省も、児童生徒の自殺予防について検討する有識者会議で、自殺者急増の要因の詳細な分析を開始。対応策を含めた提言を早急にまとめる方針だ。

 会議で示された昨年1年間の小中高生の自殺者数についての厚労省などの統計によると、1~5月は前年と大きく変わらなかったが、6月以降に急増。人数が最も多かった8月と、6、11月が前年同時期の2倍以上となっていた。

 6月は長期休校明けで、8月は短縮された夏休みが明けた時期。例年、夏休み明けなどは自殺者が増える傾向にあるが、文科省の担当者は「今回は増え方が異常」と話す。

 休校によって勉強や進路相談が滞り「希望の進路に行けないのでは」と思い詰めたり、自宅(家庭)に居場所のない子供が精神的な負担を感じることが自殺者増に拍車をかけているとの懸念もある。文科省は、SNS(会員制交流サイト)を活用した相談態勢の拡充などに取り組んでいる。

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