PR

ニュース 社会

「魂の殺人」に時効の壁 海外では被害認識まで猶予期間も

 11年前の性的虐待が罪に問われた15日の横浜地裁川崎支部の判決公判。公判で被害を訴えた女性が産経新聞の取材に応じ、癒えることのない性的虐待の記憶や事件化できないことへの苦しみを語った。裁判所も長年の性的虐待は認めたものの、時間がたてば直接証拠がなくなり立証が難しくなる性犯罪。海外では被害者が成人になるまで時効の進行が止まる国もある。だが日本では殺人罪の時効は撤廃されたが、「魂の殺人」といわれる性犯罪には時効の壁も立ちはだかる。

「週末は地獄」

 女性によると、小学3年生頃、母親と交際していた被告が週末に家に来るようになり、体を触られるなどした。行為はエスカレートし家族がいる中でも性的虐待を受けた。中学生になる頃から「週末は地獄だ」とおびえたが、被告から「俺が金を出さないとみんな生活できない」などといわれ、我慢しなければならないと思ったという。

 女性が被害があったとする平成22年2月13日の日記には、出血が止まらず「私なにされたの」「死にたい」など恐怖や体調悪化が記されていた。

 その後、被告と母親が別れ、女性も家を出て被害を受けることはなくなった。だが、成人してから虐待など長期に続くトラウマ体験が引き起こす「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)」を発症。眠れなくなり、食事もままならず、体重は極端に減った。

 医師のカウンセリングと助言を受け、令和元年10月、警察に被害届を提出。だが旧強姦罪の時効は10年、強制わいせつ罪は7年で多くの行為はすでに時効を迎えていた。証拠の有無などもあり、起訴できたのは強姦罪1件のみだった。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ