PR

ニュース 社会

農水相、接待問題の追加調査実施を表明 吉川被告在任中に限定せず約150人対象

参院予算委員会で答弁する野上浩太郎農水相=4日午前、参院第1委員会室(春名中撮影)
参院予算委員会で答弁する野上浩太郎農水相=4日午前、参院第1委員会室(春名中撮影)

 野上浩太郎農林水産相は10日の衆院農林水産委員会で、贈収賄事件で在宅起訴された元農水相の吉川貴盛被告と鶏卵生産大手「アキタフーズ」元代表の会食に省幹部が同席して接待を受けた問題に関し、「養鶏・鶏卵行政の公正性に影響を及ぼした可能性のある会食がなかったか、より広い範囲で徹底的に把握する追加調査を実施する」と表明した。期間は吉川被告の農水相在任中に限定せず、歴代の担当者にさかのぼり、対象職員は前回調査の約5倍の約150人に広げる。

 接待問題で農水省は2月25日、枝元真徹事務次官ら現職幹部6人を利害関係者からの接待を禁じた国家公務員倫理規程に違反したとして処分。農水省は処分決定を前に調査結果を人事院の国家公務員倫理審査会に報告したが、対象期間を絞った上、対象職員も約30人にとどまった。野党は「極めて不完全な調査」と批判を強め、追加調査の実施を農水省に要求していた。

 追加調査では、対象とする期間を絞らず、ポストも広げる。生産局畜産部の室長級以上の歴代在職者に加え、家畜の飼育環境の国際基準策定過程や日本政策金融公庫の養鶏業者への融資方針の決定過程などに関わるポストについては歴代の課長補佐級以上を調べる。

 野上氏は「倫理規程上問題のないものも含めて、期間を限らず、過去にさかのぼって養鶏・鶏卵事業者との会食の機会を幅広く把握する」と説明。養鶏・鶏卵以外の畜産事業者との会食や、政治家と畜産事業者が同席した会食も調べる。

 その上で、追加調査の対象職員が約150人に上るうえ、畜産事業者との会食が確認された場合は費用負担の事実関係を入念に確かめる必要があるとし、「調査にはそれ相応の一定の期間を要する」と述べた。

 野上氏は「調査を行っていく中でルール違反が疑われる事案が明らかになった場合には、国家公務員倫理審査会に報告してしかるべき対応をとる」とした。

 吉川被告らの在宅起訴を受け、農水省は養鶏・鶏卵行政の公正性を検証する第三者委員会を設けた。追加調査の結果は、第三者委の検証作業に反映させる。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ