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渋沢栄一がつなぐ縁 福島県沖地震で被災の神社に支援 出身地の埼玉・深谷市

福島県沖地震で倒壊した南湖神社の灯籠=福島県白河市(同神社提供)
福島県沖地震で倒壊した南湖神社の灯籠=福島県白河市(同神社提供)

 2月13日の福島県沖地震で灯籠が倒壊するなどの被害に遭った福島県白河市の南湖(なんこ)神社への支援の輪が、埼玉県深谷市で広がっている。南湖神社は、実業家の渋沢栄一(1840~1931年)が創建にかかわった歴史を持ち、渋沢の出身地である深谷市で「少しでもできることをしたい」と義援金を募る動きが起きたのだ。中目公英(なかのめ・こうえい)宮司は「白河と埼玉の方のつながりが一層深まれば」と話している。

 福島県沖地震で白河市では震度5強を記録し、南湖神社の境内では4対の灯籠が倒壊した。渋沢が揮毫(きごう)した扁額(へんがく)の入った鳥居にも亀裂が生じ、取り換えを余儀なくされた。

 地震発生時に社務所にいた中目さんは、境内の惨状に「大変なことになった」と目を疑ったという。

 南湖神社は大正11年、「寛政の改革」で知られる松平定信を祭神として創建された。当時、渋沢は多額の協賛金を寄せたほか、日本画家の下村観山らの作品も寄贈し、現在も境内の宝物館で展示されている。

 南湖神社の被害を知り、支援に乗り出したのは深谷市の「深谷ノースロータリークラブ」だ。クラブの活動を通じて中目さんとも親交がある前会長の荻野敏広さんは「大変な状況だが、これを機に渋沢と南湖神社の歴史を多くの人に知ってほしい」と話す。

 同クラブは、深谷市役所と、渋沢を主人公とするNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の出演者の衣装などを展示している深谷大河ドラマ館(同市仲町)、渋沢栄一記念館(同市下手計)の3カ所に募金箱を設けた。今年末まで設置する予定だ。

(内田優作)

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