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足利の山火事「ここまで長引くとは」 近隣住民、早期鎮火願う

延焼が続く栃木県足利市の山林火災の現場=25日午後2時19分(共同通信社ヘリから)
延焼が続く栃木県足利市の山林火災の現場=25日午後2時19分(共同通信社ヘリから)

 栃木県足利市西宮町の山林で起きた火災は、発生から5日目を迎えた25日も拡大を続け、被害範囲は約100ヘクタールに及んだ。市は西宮町、本城1丁目、五十部(よべ)町、大岩町のそれぞれ一部の計207世帯に避難勧告を発令。同日午後5時現在、9世帯15人が避難している。これまでけが人や民家への被害はないものの、鎮火の見通しは立っておらず、近隣住民は「早く消えてほしい」と不安そうに話した。

 24日から25日にかけ、火は火元の両崖(りょうがい)山の西側地域に拡大。25日、周辺は焦げ臭いにおいが充満しており、消防車が激しく行き交っていた。同市大岩町に住む大木喜一さん(85)は「21日から黒煙が見えていたが、ここまで長引くとは思わなかった。この辺りは田んぼがなく水が少ないので、消火に時間がかかるのかも」と険しい表情。「風が強くなってさらに拡大するかもしれないので、気が抜けない。薬や貴重品などをひとまとめにしておいた」と避難に備えていた。

 同市今福町に住む女性(69)は「この辺りでこれほどの火事は初めて。風で消火活動が進まないのも原因だろう。なかなか落ち着くことができない」と、早期の鎮火を願っていた。

 所有する土地が被害を受けた地権者も、悲痛な思いを語った。同市大門通の自営業、松村和久さん(74)は「ニュースを聞いて驚いた。山火事にあうのは初めてで、まさか自分の山が焼けると思わなかった」と話す。

 松村さんは両崖山に雑木林や杉林を所有。かつてはシイタケ栽培の原木として買い手がついていたという。現在は放置状態だったというが「一日も早く鎮火してほしい」と願った。

 市や地元の森林組合関係者によると、延焼が大規模化した要因は強風と冬場の乾燥に加え、周辺では多くの山林が放置されており、燃えやすい落ち葉や枯れ枝が散乱していたことなどが考えられるという。また、出火当日に駆け付けた市消防職員が、両崖山のハイキングコース近くの休憩用ベンチが燃え上がっていたのを目撃していた。

 市は消火活動の長期化を見込んでおり、自衛隊などと連携して引き続き対応を続けていくとしている。

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