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地域医療にも地震の影響 宮城の病院、施設損傷で外来休診

「宮城病院」の救急患者を受け入れる病室では、地震により、壁が破損するなどの被害を受けた=16日、宮城県山元町(塔野岡剛撮影)
「宮城病院」の救急患者を受け入れる病室では、地震により、壁が破損するなどの被害を受けた=16日、宮城県山元町(塔野岡剛撮影)

 13日夜に福島、宮城の両県で最大震度6強を観測した地震で、宮城県山元町の国立病院機構「宮城病院」は漏水や建物の損壊の被害を受け、救急の受け入れと外来診療の休止を余儀なくされている。診療再開には今後1週間程度はかかる見込みで、担当者は「地域医療の使命を果たせるよう、早く復旧させたい」と話している。

 築50年の同病院は亘理(わたり)郡内で唯一、24時間態勢で救急患者を受け入れている。今回の地震で同町では震度6弱を観測。院内では給水配管やスプリンクラーが破損したほか、院内の複数箇所で漏水が発生し、医療器具も被害を受けた。

 また、地震によって院内の壁や柱も破損。入院患者260人にけがはなかったものの、暖房も使えなくなったため、石油ストーブを買い足して対応に当たった。大坂雄二管理課長は「建物の被害は東日本大震災のとき以上だ」と話す。

 一方、今回の地震は新型コロナウイルス対応にも影を落としている。同病院では、新型コロナウイルスに感染し、感染症指定医療機関などに入院している人の中で、回復しても後遺症などの影響で引き続き入院が必要な患者の転院先となる「後方医療機関」の一つになる予定だったが、地震の被害が直撃したことで後方医療機関としての見通しが立たなくなった。今後予定されているワクチン接種への影響も必至だ。

 同病院では外来病棟の建て替えを計画していたが、感染拡大によって外来患者が減少したことで、病院の経営が悪化。感染拡大が建て替え計画の遅れに拍車をかけていたところ、今回の地震に見舞われた。大坂管理課長は「(建て替え計画については)国や県の補助制度を活用して対応していくしかない」と語った。(塔野岡剛)

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