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「震災の経験生きたかも」 最大震度6弱の宮城県岩沼市、人的被害なし

東日本大震災のがれきなどを使って造成され、いざというときには避難場所となる「千年希望の丘」=14日午後3時、宮城県岩沼市(大森貴弘撮影)
東日本大震災のがれきなどを使って造成され、いざというときには避難場所となる「千年希望の丘」=14日午後3時、宮城県岩沼市(大森貴弘撮影)

 最大震度6弱の揺れを観測した宮城県岩沼市。震度は東日本大震災と同じだったが、市のまとめによると、市内ではけが人も含めて人的被害はゼロだった。市防災課の野口太郎課長は「東日本大震災の経験を踏まえ、日ごろからの防災意識の高まりがあるのではないか。多くの市民は落ち着いて行動していた」と語った。

 13日深夜の地震で、市内では強い揺れが10秒あまり続いた。市は直ちに災害対策本部を立ち上げ、情報収集を開始。「自宅の瓦が落ちた」といった通報が数件寄せられた。明るくなってからは職員による巡回も実施し、14日午後までにブロック塀の倒壊と瓦が落ちた民家10数軒を目視確認したが、倒壊などは見られなかったという。

 市内では電線や電話線が切れて道路に垂れ下がったため、一部で通行止めも発生したが、目立った渋滞などは起きなかった。市内の店舗は、商品が落下したり天井板がゆがむなどして店舗の一部を規制するなどしながらも、おおむね通常通り営業した。

 市は地震直後の14日午前1時に、市民会館に避難所を開設。新型コロナウイルスの感染対策として、会館内の個室を使用した。消毒液や体温計はもちろん、避難者が増えた場合に備えて大部屋を仕切れるようにパーテーションも用意した。ただ、避難所には1人が一時的に訪れただけだったといい、14日午前8時には閉鎖した。

 野口氏は「今回は被害も少なく一安心した。ただ、まだ余震は続くとのことなので、引き続き警戒していきたい」と述べた。

 一方、東日本大震災のがれきなどを使って整備された復興シンボル「千年希望の丘」の公園には、14日午後になると家族連れらが訪れ、表面的には普段と変わらない光景を見せていた。

 仙台市の会社員、佐藤寛明さん(31)は、妻(31)と長男(2)、次男(1)の家族4人で訪れた。佐藤さんは仙台市内の自宅で東日本大震災を経験したといい「また大きな地震かと、非常に怖かった」。子供たちは揺れの後も、泣いたり興奮したりする様子を見せていたという。

 自宅は物が散乱した状態だが、午前中に何とか片付けのめどをつけ、午後から公園に。佐藤さんは「子供たちは不安な夜を過ごしたので、少しでも息抜きをさせたい」と語った。(大森貴弘)

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