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【東日本大震災10年】佐原三菱館 よみがえるドーム屋根と赤れんが

1年半ぶりに足場が外され、外観が見えるようになった佐原三菱館=5日、千葉県香取市佐原
1年半ぶりに足場が外され、外観が見えるようになった佐原三菱館=5日、千葉県香取市佐原
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 東日本大震災で被災し、10年近く休館が続く大正時代の建造物、千葉県香取市佐原の「佐原三菱館」(三菱銀行佐原支店旧本館)=県指定有形文化財=の外観の復元工事が完了した。震災後は安全性から入館が禁止され、一昨年7月以降、耐震補強と外観の復元工事が行われてきた。1年半ぶりに足場が外され、佐原の町並みのランドマークである赤れんがと特徴的なドーム屋根が創建時同様によみがえって姿を現した。

 平成23年3月11日の東日本大震災で香取市は震度5強を観測、市内で全壊96棟、半壊2213棟、一部損壊1748棟の建物被害が出た。市によると、県指定有形文化財などの建造物が軒を連ねる佐原の町並みも亀裂が入ったり、瓦が落ちるなどの被害を受けた。佐原三菱館も外壁や内壁などにひびが入った。タイルが落ち、天井も落ちかけた。同館は市が寄贈を受けた公共施設のため、安全性が確保されるまで人を入れない方針が決まり、震災直後から休館となった。

 同館は、107年前の大正3(1914)年に建設された。市は、専門家らによる保存修理検討委員会の「内観と外観は極力残す」「将来は重要文化財に指定されるよう、重文級の復元を」との意見を踏まえ、文化財の恒久的保存と建物の安全性の確保を目指して、令和元年度から耐震補強と改修工事を始めた。

 耐震補強では、鋼棒を縦に通してれんがに圧力を加え建物の強度を高めたほか、れんがが内外方向に倒れるのを防ぐため、水平の鉄骨を補強。極力、補強材を目立たなくして、外観をそのままに保った。

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