PR

ニュース 社会

技術発展、見分けつかず…日本画偽版画流通 美術品品薄で高価格

 日本画の大家、平山郁夫や東山魁夷(かいい)らの絵画を基にした版画の偽作が国内で大量に流通していることが8日、関係者への取材で分かった。大阪の画商が作らせた可能性があるという。

 美術関係者によると、大阪の画商は二十数年前から偽作販売をしていたとみられるという。当時は印刷技術も発達しておらず、稚拙なものだったが、10年ほど前から技術が発達。一見すると見分けがつかないほどになったという。

 また、画商が奈良の工房に偽作を依頼したとされる約8年前は、大手百貨店の閉店や改装に伴い「美術品のセールが多くなっていた」という。外国人観光客も右肩上がりで急増。その後の「爆買い」もあり、日本の美術品への注目度も増していった時期でもあった。関係者は「販売する美術品の数が足りず、偽物でもさばけ、味をしめたのではないか」とみている。

 東山魁夷の作品は本画が手に入らず、複製版画が人気だといい、安いもので一般販売価格は100万~900万円。平山郁夫の版画も150万~200万円くらいだという。ただ、画商は大量に偽物を市場に流通させ続け、最近では、東山や平山の作品は値崩れを起こしていたとされる。「健全な業界の形成を目指していただけに、じくじたる思いで強い憤りを感じる」。関係者はこう話した。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ