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「教訓つなぐ機会に」コロナ禍の震災追悼式開催へ強い思い

 東日本大震災で被災した東北の自治体が毎年3月に開催している追悼式典。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、多くの自治体が追悼式典を実施せずに自由献花へと切り替えるなどしたが、今年は発生から節目の10年とあって、被災地では「震災の教訓を未来につなぐ機会に」との思いは強い。式典開催に向け準備を進める自治体がある一方で、開催に慎重な姿勢もみられる。

■密を回避

 宮城県内で昨年、追悼式典を唯一開催した東松島市は、今年も同市民体育館で3月11日に式典を開催する。同市の担当者によると、受け付け時には昨年と同様に検温や消毒を実施するほか、氏名と住所の記入などの対策も取るという。座席の間隔もあけるなどした上で、350~400人の参加を見込んでいる。

 一方、昨年は式典から自由献花に切り替えた仙台市は今月2日、3月11日の追悼式典の開催を正式に表明した。密集を避けるため、例年の会場より広い宮城野体育館(同市宮城野区)の「メインアリーナ」で開催する。

 あわせて会場に直接足を運ばなくても追悼できるよう、市の公式動画チャンネル「せんだいTube(チューブ)」で式典の様子を配信する予定。2年ぶりの追悼式開催について、郡和子市長は「10年間の歩みに思いをはせて、経験と教訓を未来につなぐことを誓い合う機会にしたい」としている。

■「節目に」

 昨年の式典を中止した岩手県大槌町は、今年は例年より規模を縮小した上で3月11日に町主催の追悼式典を開催する。平野公三町長は「多くの方が亡くなった震災から10年という一つの節目でもあり、開催したい」と強調。式典とは別に旧役場庁舎の跡地でも、犠牲になった職員らの追悼式を行うという。

 福島県南相馬市も、市民文化会館大ホールで例年実施している追悼式を、規模を縮小して開催する方向で検討を進めている。現在は市の実行委員会で協議を重ねており、今月中旬には方針を決定する。「国や県の今後の新型コロナ対策、他の自治体の追悼式開催に関する動きなども参考に判断することになる」(社会福祉課)という。

 昨年は政府主催の東日本大震災追悼式も中止となった。平沢勝栄復興相は「(今年は)何らかの式典や行事は開催する予定だ」とし、形式や規模、会場などを政府内で検討していると説明している。

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