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拝啓 玉川徹様 報道の使命忘れた「煽り発言」に思う 白岩賢太・大阪正論室次長

緊急事態宣言から一夜明け、通勤時間帯で混雑する品川駅=8日午前、東京都港区(佐藤徳昭撮影)
緊急事態宣言から一夜明け、通勤時間帯で混雑する品川駅=8日午前、東京都港区(佐藤徳昭撮影)

 拝啓 玉川徹様

 いつもテレビ朝日系情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』を楽しく拝見しております。

 番組コメンテーターとして、その舌鋒(ぜっぽう)鋭い発言にイチ視聴者の私もハラハラしてばかりですが、ことコロナ禍の危機的状況を憂い、熱く語るお姿には鬼気迫るものを感じております。

 とはいえ、あまたある発言の中には、いささか首をかしげたくなるようなことがあったのも事実です。誠に僭越(せんえつ)ではありますが、ジャーナリストの端くれとして、この場を借りて少し苦言を呈したいと思います。

 まずは仕事始めの4日に放送されたコロナ特集での発言です。番組では、1都3県の緊急事態宣言の発出要請を取り上げていましたが、玉川さんは感染拡大が止まらない状況を踏まえ、「僕は前から言っているように一度、ゼロに持っていった方がいいんじゃないか」と訴えておられましたね。

 持論であるPCR検査の拡充にも触れつつ、「ウィズコロナではなく、コロナの根絶が重要」と説き、「ゼロを目指せば経済はいずれ回復する」と、中国を引き合いに強調していました。

 玉川さんはよく番組の中で、台湾やニュージーランドと並んで、中国のコロナ対策が成功したかのようにおっしゃっていますが、本気でそう思っておられるのか、不思議でならないことがあります。

 かの国はつい先日も、新型コロナの発生源を調べる世界保健機関(WHO)の調査団の入国を拒否していましたよね。その不誠実な態度のみならず、一連のコロナ対応をみていれば、そもそも当局発表の情報が信用に値するのか、むしろ疑いの目を向ける方が、ジャーナリストとして常識的な感覚だと思うのですが、いかがお考えでしょうか?

 そういえば、昨年末の放送でも、「感染症は煽(あお)っていると言われるくらいがいい」と発言していましたが、ただでさえ不安が広がる中で、いたずらに危機を煽り続ければ、どんな弊害をもたらすのか。そんな想像をなさったことはありませんか。

 他人の言に耳を傾けようとせず、ひたすら自分の正義を振りかざし、世を惑わす。少なくとも私には、数々の「煽り発言」がジャーナリストの使命を忘れた無責任な言動に思えてなりません。

 ともあれ正月早々、手厳しい言葉を連ねた非礼をお許しください。もしコロナが終息しましたら、ぜひ一度お会いしてジャーナリズムなどについて議論できれば幸甚です。これからも玉川さんのご発言を楽しみにしております。敬具

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