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「悟、おまえが一番悔しいよな」 葛藤の末…父の決断 立教大生殺害事件

 時効撤廃は悟さんの事件などには適用されるが、改正前に時効を迎えた事件には適用されない。「法の原則をゆがめるのではないか」。犯人逮捕への思いは消えなかったが、訴え続けてきた「法の平等」の信念を貫き、ビラ配りをやめ、悟さんの17回忌に当たる24年4月、捜査の打ち切りを要請した。配布してきたビラは20万枚。苦渋の決断だった。

 警視庁池袋署が今月11日、容疑者不詳のまま書類送検した。先月30日には署員が自宅を訪れた。「犯人の逮捕には至りませんでした」。悔しさをにじませ遺影に手を合わせる署員に謝意を伝えた。

 事件当時、悟さんが着ていたジャンパーや切符なども返却された。それらを手にすると、悟さんの思い出がよみがえる。ただ「捜査員や時間には限りがあり永久に捜査してもらうわけにもいかない」と、思いは揺るがない。

 そして遺影の悟さんに語りかけた。「悟、お前が一番悔しいよな。犯人を逮捕してやれなくてすまない」

立教大生殺害事件 平成8年4月11日午後11時半ごろ、立教大4年、小林悟さん=当時(21)=がJR池袋駅の山手線ホームで居合わせた背広姿の男に口論の末、殴られるなどして転倒、5日後に死亡した。男は電車で逃走した。男は当時24~38歳くらいで身長170~180センチ、がっちりした体格だった。右目尻に穴状の古傷が3つあったという。

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